【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「ああ……わかった」
社長はダルそうに部屋へと戻っていった。
「……はぁ」
全く、ほんとに困った人だわ。
だけど"秘書"として"妻"として、社長のことをそばで支えてあげないとダメね。
社長は今大変な時期にあるから。
少しでも気持ちを楽にさせてあげるのが、わたしの役目だものね。
それにしても、昨日は驚いたわ。
社長の知り合いだって人から連絡がきたんだもの……。
そしたら、社長が"かなり酔ってるみたいだから、なんとかしてくれ"って言われたのよね。
よりによってわたし??と思ったけど、仕方ないわよね。
社長を迎えに行ったら、社長がかなり酔っててから、連れて帰るのに苦労したわ。
「社長、お時間です。そろそろ行きますよ??」
わたしはいつも通りに社長の部屋を開けた。
「しゃちょ……っ!?」
きゃあああああ!? 着替えてたのね!?
「あっ、すっすいません。着替えているとか知らなくて……‼」
これは社長に対する失礼だわ。
社長の着替えを覗いてしまったんだから。
「別にいいよ、気にしてないから。それよりさ……」
「はっ、はい。なんで……しょう??」
ちょっと待って……。
なんで近づいてくるのかしら??