組対のデカ
 組対五課は従来通り、押収した銃器類やクスリなどを取り締まるため、動き続けていた。


 どっちにしても組対は裏警察だ。


 一般人も知らないところで動いている。


 俺も今回の事件に関し、検察が絡んでいると分かると、さすがにどうしようもなかった。


 ただ、言えるのは不正を行なった人間たちは必ず罰を受けるということである。


 それは肝に銘じていた。


 これだけ警視庁というのは組織が大きいと、どうでもいい情報も流れ込んでくる。


 だが、そのどうでもいい情報が事件を解決に導くためのキーとなることもあるのだった。


 俺もアンテナを張り続けている。


 一体誰が今回の長谷川転落死から始まった一連の事件を操っているのか……?
 

 不可思議だったが、俺たち組対部も警察職員として在籍している以上、これから先はしっかりと捜査を行うつもりでいた。


 フェアプレイを好まない人間が一体誰なのかということを突き止めるために、だ。
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