組対のデカ
 ヤツらが他の系列の組の人間と組んで、警察が想定していた以上の銃や薬物などを海外へと流し、マネーロンダリングなどを行なっていたことが判明した。


 恐ろしいと思う。


 特にアジア地域でも中国や朝鮮半島などに集中してブツが投入されている。


 公安部外事第二課職員にメールで、危険な積荷などを載せた船が東京湾近辺に停泊してないかどうか、もう一度点検するよう要請した。


 引っ掛かっているのである。


 この不自然な現象が裏側で一体どういったことを招いているのか、まだ再捜査する余地があった。


 刑事たちも懸命になるのだ。


 マル暴が一人死亡したことから、事態は二転三転し、急展開を迎えている。


 特にここから先は公安がメインの仕事となりそうだった。


 俺たち組対部も事件を捜査するには、いろんな手段が必要だ。


 それがようやく見つかりそうだった。
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