組対のデカ
「おう、組対部の安藤か?」


 北山院が一言言って表情を引き締める。


 俺も一礼し、フォルスターから銃を抜き取り、手に取って組事務所へと入っていく。


「警視庁だ。大人しくしろ!」


「サツが来たぞ。逃げろ」


 組員たちが一斉に脱走を試みる。


 二つの組の構成員及び準構成員が集まっていたところを、北山院たち特別捜査部隊や俺たち組対部の人間たちが急襲した。


 奇襲されて、脱走し始めた組員たちを一人一人捕まえる。


 そしてアジト奥へと入っていく。


「鐘ヶ江、篠原、出て来い!」


 銃を正眼に構えて、更に奥へと進んでいった。


 そのとき不意にパーンという乾いた音がした。
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