組対のデカ
 奥からだ。


 そして一番奥の部屋の扉を思いっきり蹴飛ばし開けると、中には篠原がいて、鐘ヶ江の頭を撃ち抜いていた。


 こっちに銃を向けているに、どうやら自分だけが生き残るつもりらしい。


「おう、上等じゃねえか。俺と勝負するか?」


 銃を差し向けると、次の瞬間、複数の発砲音がして、篠原の体が蜂の巣になった。


 背後から、


「警部補、危ない真似だけは止めてくださいね」


 という声が聞こえてきた。


 俺もフフッと笑い、これ以上射撃対象者がいないことを悟ると、銃をフォルスターに差し込む。


 辺りには火薬残渣があった。


 拳銃発砲後の臭気が漂っている。


「先ほど北山院警視が山本を撃ったそうです。それに逃げ延びようとした組員たちもお縄
< 199 / 259 >

この作品をシェア

pagetop