組対のデカ
第34章
34
俺たち組対部と北山院率いる特別捜査部隊が合流し、河村組と大塚会の人間たちは警官たちによって処分された。
俺も事件現場を後にし、ゆっくりと歩き出す。
まだ火薬残渣があった。
幾分臭う。
フォルスターに差し込んでいた銃は帰庁してから、中を綺麗に掃除するつもりでいた。
歩きながら考え続ける。
警察が葬った二つの組の人間たちは、長谷川元警部補の転落死事件だけでなく、入院中の大口検事とも繋がっていると思われた。
なぜ現役の検察官がヤクザと繋がっているのだろう……?
不可思議に思った。
長谷川をビル屋上から自殺に見せかけて落としたのが、大塚会の北川と、すでに射殺済みである河村組組長の愛人の篠原だと分かっていても。
だが逆に言えば、大口が陰で全ての人間を操り、事件を引き起こしたとすれば、全ての
俺たち組対部と北山院率いる特別捜査部隊が合流し、河村組と大塚会の人間たちは警官たちによって処分された。
俺も事件現場を後にし、ゆっくりと歩き出す。
まだ火薬残渣があった。
幾分臭う。
フォルスターに差し込んでいた銃は帰庁してから、中を綺麗に掃除するつもりでいた。
歩きながら考え続ける。
警察が葬った二つの組の人間たちは、長谷川元警部補の転落死事件だけでなく、入院中の大口検事とも繋がっていると思われた。
なぜ現役の検察官がヤクザと繋がっているのだろう……?
不可思議に思った。
長谷川をビル屋上から自殺に見せかけて落としたのが、大塚会の北川と、すでに射殺済みである河村組組長の愛人の篠原だと分かっていても。
だが逆に言えば、大口が陰で全ての人間を操り、事件を引き起こしたとすれば、全ての