組対のデカ
 全ては思惑通りなのだった。


 大口たち検察官の。


 大口のいる都内の病院に東京高検の検事が事情を聴取しに行ったのは、七月の終わり頃だった。


 蒸し暑い中、検察官が動く。


 もちろん大口は何もかもが上手く行ったと思っているようである。


 ウソをウソで塗り固めて。

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