組対のデカ
第38章
38
八月のお盆休みが近付いても、警察は年中無休なので、刑事は仕事が続く。
俺もその一人だった。
ずっと組対部に詰めながら、暇があればパソコンを使って国内外に特殊ルート経由で流された物品等のチェックを行なう。
警視庁組対部にとって東京湾が要だ。
停泊している船には常に積荷がある。
それを調べ上げて、決定的な瞬間がやってきたら、ブツを残らず押収するのが仕事だった。
そのためにずっとアンテナを張り続けている。
何が起こるのか分からない状態のまま、ずっと。
五課長の倉田が立ち上がり、コーヒーの入ったカップを持って、俺のデスクへと来、
「安藤、大口検事への取調べは進んでるみたいだぞ」
と言った。
八月のお盆休みが近付いても、警察は年中無休なので、刑事は仕事が続く。
俺もその一人だった。
ずっと組対部に詰めながら、暇があればパソコンを使って国内外に特殊ルート経由で流された物品等のチェックを行なう。
警視庁組対部にとって東京湾が要だ。
停泊している船には常に積荷がある。
それを調べ上げて、決定的な瞬間がやってきたら、ブツを残らず押収するのが仕事だった。
そのためにずっとアンテナを張り続けている。
何が起こるのか分からない状態のまま、ずっと。
五課長の倉田が立ち上がり、コーヒーの入ったカップを持って、俺のデスクへと来、
「安藤、大口検事への取調べは進んでるみたいだぞ」
と言った。