組対のデカ
「今からこっちに来い。俺も暇なんだ。事件らしい事件は片付いてるからな」


 ――分かりました。早速お伺いいたします。


「待ってるぞ。じゃあな」


 ――失礼します。


 電話を切り、倉田に一言、


「今から公安部の丸岡三課長とお会いしてきます」


 と言った。


「おいおい、公安のデカに会ってどうするんだ?」


「いろいろとお話ししたいことがありまして」


「分かった。なるだけ早く戻ってこいよ」


「了解です」


 頷き、一礼して組対部のフロアを出る。


 エレベーターに乗り込み、地下にある公安部のフロアへと向かった。
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