組対のデカ
 犯罪者たちは恐ろしいなと。


 こういったことを扱うのが警察の仕事だと言えば、それまでなのだろうけど。


 三日間ほど、合間にコーヒーを飲むだけで後は眠り続けた。


 心身両面での疲労が取れたと感じたのは、休みの最後の日の夜だったが……。


 その日も昼間コーヒーを一杯淹れて飲んでから、眠ったのだけれど……。


 休みが終われば、また通常通り出勤である。


 霞ヶ関というのは国の行政機関が集中していて、周辺の規模は大きい。


 俺も警視庁組対部に詰めている間は、普通の国家公務員の身でいた。


 そして休日明け、早速朝一で地下の射撃訓練場へ向かう。


 フォルスターに差していた銃を取り出し、弾丸を装填して正眼に構え、五十メートル先の的中央部を狙って発射した。


 パーンという音が数度鳴り、弾は全て、的の中央に当たっている。


 嵌めていたサングラスを取ったとき、火薬残渣があった。
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