組対のデカ
 気になることはあるのだが、気にし過ぎても仕方ないと思う。


 仕事はずっと続く。


 幾分単調な感じで。


 だがそれに慣れてしまえば、苦にならない。


 倉田も他の組対五課のデカたちもずっとデスクに座り、作業をしている。


 俺もその一員だった。


 皆が注目しているのは、高検の鈴木たち検事による大口への取調べだ。


 俺もその点は一番気にしていた。


 もちろん警察も検察も捜査権や逮捕権等があり、している仕事は似通っている。


 単に検事が拳銃や警棒などを持っていなくて、武装していないというだけで。

 


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