組対のデカ
最終章
     FIN
 九月も半ばになり、厳しい残暑が続いていたのだが、もうじきこの暑さも引くと思う。


 俺も組対のデカの一員として、必死で働いていた。


 組対部と公安部が連携し、東京湾に停泊中の船舶の積荷検査をする。


 向こうの国へと向かう船にはいろんなものが積み込んであるようだった。
  

 俺自身、組対部としてこの手の捜査には慣れている。


 現に今までこういったことはいくらでもしてきたのだし……。


 公安との連携もちゃんと出来ているのだった。


 俺も気を遣っている。


 仲間内でも仕入れた情報をあまり流さないのが、俺たち組対部内での暗黙裡の決まり事だったのだから……。


 押収したブツは随時リストアップし、点検するつもりでいる。


 今回の捜査でも拳銃や改造銃、装填する弾丸、それにシャブが見つかった。


 俺たちも必死になる。
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