組対のデカ
「お忙しいんですね」
「ああ。だけどな、安藤。お前だって今は組対にいても、昔は公安にいたんだ。同根じゃないか。気にすることはないからな。何か困ったことがあったら、すぐに公安部のフロアに来い。俺が助けてやる」
「ありがとうございます。私も心苦しかったんです。最近いろいろとあったものですから」
「大丈夫だ。ただな、一つ言っておくが、いくら組対にいるからって射撃訓練と逮捕術の鍛錬は怠るなよ。俺たち公安部のデカでもそういった警官としての最低限のことはやってる。また来いよ。俺がいろいろと指南してやるから」
「分かりました。しっかりやります」
「ああ。これからの警察は俺みたいな老いぼれじゃなくて、お前たち壮年の人間たちが引っ張っていくんだ。頑張れよ」
丸岡がそう言って、俺の肩をぽんぽんと叩く。
そして俺の方も軽く一礼し、地下の公安部のフロアを抜け、上階へと行くエレベーターに乗り込んだ。
組対部へと舞い戻る。
また増田四課長や倉田五課長と同じフロアに詰めるのだ。
「ああ。だけどな、安藤。お前だって今は組対にいても、昔は公安にいたんだ。同根じゃないか。気にすることはないからな。何か困ったことがあったら、すぐに公安部のフロアに来い。俺が助けてやる」
「ありがとうございます。私も心苦しかったんです。最近いろいろとあったものですから」
「大丈夫だ。ただな、一つ言っておくが、いくら組対にいるからって射撃訓練と逮捕術の鍛錬は怠るなよ。俺たち公安部のデカでもそういった警官としての最低限のことはやってる。また来いよ。俺がいろいろと指南してやるから」
「分かりました。しっかりやります」
「ああ。これからの警察は俺みたいな老いぼれじゃなくて、お前たち壮年の人間たちが引っ張っていくんだ。頑張れよ」
丸岡がそう言って、俺の肩をぽんぽんと叩く。
そして俺の方も軽く一礼し、地下の公安部のフロアを抜け、上階へと行くエレベーターに乗り込んだ。
組対部へと舞い戻る。
また増田四課長や倉田五課長と同じフロアに詰めるのだ。