年下彼氏。
「2年B組の、神辺ももさん。」

いきなり、名前を呼ばれて全校生徒の目が私に突き刺さる。

「は、はい!?」

私は思わず立ち上がってしまった。

な、ななななに!?
あ、あたしなんか悪い事しちゃった?
あ、もしかして…。
花壇の草、踏んじゃった?
ああ、それなら謝るから!
助けてぇ……!!

「僕は優しいあなたに恋をしました…電車の中であなたを見掛けた時、あなたはお年寄りに席を譲っていましたよね?」

「はあ…」

なんで、あ、あ、あ、あたしなんかにっ!!!

「付き合ってくれませんか?」
「えっ?」
「こんな僕じゃ、不服ですか?」
「いっいえ!」

彼が、一瞬哀しい顔をした。
なんで、あたしなの??
もっと他に可愛い人がいるのに…。
なんで??

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