誰よりもキミを〜結婚式はグラウンドで!?〜
まだ冷たい春の風の中を二人手を繋いで歩く
無言のまま歩く
でもこの感じは好きだ
「四年って長いのかな??」
すぐしゃね?
「そうでもないだろ??」
「だって四年ぢゃん」
「帰ってくるし」
「あたしは大丈夫だから野球がんばってね
ちゃんと先生なってね」
「当たり前だから」
ちゃんと卒業できっかな?
家の前で別れるとき
いつものように
また明日も明後日もいつも会うかのように
バイバイ
そう手をふって帰っていった瑠奈
きっと明日俺もあいつも泣かないだろう