死への救急搬送２
「たとえ個人であっても訴訟になれば弁護士費用などすべて市が負担することになると思います」


「えっ・・・個人に対して行うのに」

「私は市や消防を相手にすると税金が使用されると思い個人に対して行うのです。それなのに個人でも税金を使用するのですか」


「個人といっても組織の中の人間ですからね」


私は言葉に詰まりました。

サラリーマン時代に裁判になった経験が無いのでわかりませんが、会社の社員等が誰かに大きなミスをして被害を与え訴えられたとして会社が面倒をみるのでしょうか。

そのうえ何名かで共同して相手の人権を侵害する行為を行って防衛しようとしていても会社は彼らを庇うのでしょうか。

相手に何の落ち度もないとすれば普通に考えると会社の信用を損なう行為をしている彼らを会社が庇護することは無いと思いますが・・・



私は話す言葉が無くなりました。

そして消防へ到着して話し合いの場へ向かいます。
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