死への救急搬送2
彼らが回答するときに一度だけ沈黙した時間がありました。

それは知事からの回答は弔意の言葉で始まっていましたが、M市消防からは今までに医師法違反の言葉や私の名誉を棄損する言葉はあっても家内を悼む言葉ひとつなく命をどう考えているのか問うた時です。

「どう言おうか」と呟き全員沈黙したままです。

答えようがないのか沈黙した時間が流れていきました。



私は「悲しくて苦しみました。非常に耐えがたい気持ちです」と彼らに伝えました。


しかしここまでひどい方々だとは思いもしませんでした。

何度も煮え湯を飲まされていますが、まったく人の命さえどう考えているのか答えられない人たちだったとは・・・

情けないと言うか・・・言葉で表現のしようがないほど悲しい時間でした。

このような方々が救急搬送の管理職ではダメでしょう。

本当にこれではダメです。
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