「一番」になれなくて・・・
好き?
“後輩”は“後輩”
「あーあ・・・・」
私は窓の外を眺めると
ため息をついた。
外では3日後に卒業を控えた
3年生達が走り回っていた。
「なに?
ため息なんてついちゃって。
どしたの?」
横から声を掛けてくるのは
学年一のモテ子兼私の親友、渡邉美紀(わたなべみき)
「んー・・・・・。」
「周センパイ?」
「ん・・・まあ・・・・。」
「「きゃーーーーーーー!!!」」
黄色い声が耳を劈いた。
< 1 / 38 >