「一番」になれなくて・・・

シャツはしまわない、
ボタンはしめない、
アクセサリーはつける・・・。



とにかく全身校則違反のこの男。



私たちの部って剣道部だよね・・・?


一応礼儀の部のはずなんですけど・・・。




「で、なに?」


「あ、そうそう!
俺、今日部活遅れるから♪」



「・・・・・なんで?」




「再・登・校♪」




「・・・自慢になんないよ、それ。」




「んじゃあ、
そういうことで~」



「あ、ちょっと!!!」



といった頃には
伊藤はもういなかった。



無駄に足だけは速いんだから・・・。
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