「一番」になれなくて・・・


「たいへんだね~、楓。」



「千尋!」


振り向くと、同じく剣道部の
宮崎千尋(みやざきちひろ)がいた。



「ま、ほっときゃいいよ。
私にはカンケーないし~」



「いいんかい・・。」




千尋はそう言うとしばし黙り込んだ。



「どしたの?」



「ん・・・・いや・・・・。
私、前から思ってたんだけど・・・・。」





「伊藤って、楓のこと好きなんじゃない?」









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