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第一章
春の暖かな日差しに胸を高鳴らせながら
あたしは着なれない制服を着ていつもより
早めに家を出た。
何かに急かされるようにあたしは自然と早足になっていた。
それもそのはず!今日から高校生なんだもの!!
昨日から胸がドキドキしてて、全然眠れなかった!
高校生と言えば...青春...
友達いっぱい出来るのかな...あ!素敵な恋に「忍っ!!」
...あれ?今あたし誰かに名前...まっ、いっか!
「アンタ...何してるのよ...」
ハスキ-な声を辿るように振り返れば
誰もが目を疑うほどの美少女が立っていた。
あたしはその美少女を見るなりコアラのように飛びついた。