逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
「結果発表何時から?」
「えー、と・・・4時からかな」
宛てもなくテキトーに歩き進める私達。
「これからどーするー?」
「んー・・・」
「私着替えなくていい?」
「面倒くね?」
「いや、けど目立つかなと。」
「・・・ああ、そーゆーこと。」
「え、何ー?」
「羽美は知らねーか。
ファッションショーが終わった後って他校生のファンが急上昇すんだよ。」
「それで、美里に好意を抱いた男が美里を囲んでしまう、というわけ。」
「へー。」
「・・・好意?
まあ、そうかな?」
私は苦笑いを浮かべた。
「模擬店まろうぜ。」
その時、旬がボソリとたくさんの店が立ち並ぶ通りを見て言い放つ。
つられて私達もその視線を辿る。
何だか、断れない雰囲気。
「行こうか。」
私はその場で笑う。
着替えなくたって意外とどうにかなるものだ。
私達はそうして模擬店を巡って楽しんだ。
バケツくらいの大きさの缶に大量のキャラメル味のポップコーンを羽美と二人で食べたり。
(さすがに二人では食べれないので修に手伝ってもらった。)
そうこうしている内に時間が経ち、結果発表の時間になった。
会場に戻り、指示通りに舞台に立つ。
羽美が最前列でスマホ片手・・・いや両手にスタンバっている。
一つは羽美のものでムービー用。
一つは私のもので写真用だ。
「・・・第一位は・・・」
ドラムロールの音が流れて私達は身構えた。
私は祈るように両の手の平をあわせて組む。
ドキンドキン、心臓の早鐘する音がうるさい。
「木崎、飯島、谷崎、沢田、咲田チーム!」
耳にぐわっとその言葉が流れ込む。
その次の瞬間に甲高い歓声の声。
私は思わず口を抑える。
言葉が・・・出ない。
一位、だ。
また一位がとれた・・・!
「前へ来てください」
私達はそう促されてフワフワした足取りのまま前へ出た。
そして学校長からトロフィーと賞状が手渡された。
「っし・・・」
隣でトロフィーを手にしてキラッとした歯を見せて喜ぶ旬が目に入った。
私達はそれらを手にして歓声に答えるため、ランウェイの中腹まで歩いた。