逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
次の日の朝。
「おはよー」
「・・・はよ」
「おはよう」
「おはよー!」
「おはよーっ・・・ス」
いつものように皆の迎えがあり、
私が挨拶をすれば、
旬、要路、修、郁斗・・・と返してくれる。
「あと少しで冬休みだなー」
少し歩きはじめたところで唐突に修がそう零した。
「うん、そうだねー。」
私はそう当たり障りなく返した。
「皆は何か用があるのかい?」
要路は私に続いて皆に問った。
すると皆、うーん、と空を見上げて思い出す動作。
「・・・俺は・・・」
旬が儚く消えてしまいそうな声で切り出す。
冬の空気に混じって聞こえないくらいだ。
「・・・春から勤めることになってる会社で少し助っ人することになってる。」
真っ正面に視線を向ける。
実際旬がどこを見ているかわからない。
・・・そっか、旬も仕事ね。
皆、進路わかれちゃうんだな。
そう分かっていたことなのに胸が痛くなった。
別れたくないな、そう思っちゃう。
「美里は?」
ビク、
急に話をふられて戸惑った。
私は・・・何だろう。
何もないけど、何かあってほしいな。
暇、かな。
「いまんとこ暇」
「え?あ、マジ?
最近美里忙しそうにしてたから何かあんのかと思ってた。」
私が言った途端に言葉を被せるように放ってきたのは修。
うげ、やっぱ皆疑問に思ってるか・・・。
「うーん、
ただちょっと従兄弟が引っ越しするらしくて・・・。
それの手伝い。」
私は咄嗟に思いついた言葉でかえした。
ケッコー苦しい?
言ってから少し後悔を覚えた。
「・・・この時期にか?」
うぐぐ・・・。
そう、鋭い目線を向けたのは旬。
勘がいい・・・。
冷や汗が一筋流れた。
「そうなんだよー、
ほんとこの時期にって感じだよねー。」
あははー、と笑い混じりに頭をかいた。
ふーん・・・そんな風に冷たく聞こえる声でかえされた。
そうこうしている内に学校に到着した。