逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜



学校に着くやいなや金髪ショートの突撃を私は受け止めた。





「美里ーッ!」



ガシ、そんな風に私の背中をしっかりとホールドしてくるからキツい。




私も軽く羽美に背中を回す。




「おはよ、羽美。」




私は微笑んでから無理矢理に羽美を引きはがした。




「最近ファンの出待ちなくなったねー。」




「うん。」




「あれ辛いでしょー。」




「体力的にね。」




そんな風に世間話をしていたらチャイムがなり、


小走りで教室に飛び込んだ。




試験も終わり、一段落している学園内は皆穏やかだ。




以前は試験のプレッシャーからかいきなり取り乱したりする情緒不安定な子も多かった。




先生も疲れがとれたように見えて、無事に、


毎日は過ぎていく。




そして――――



「冬休み中も、


規則正しい生活を送り、


金銭だけが目的なアルバイトについては―――・・・」




あっと言うまに二学期が終わって、明日から冬休みです。




「うきょー。


美里ー、今日プリ撮りいこー」




HRが終わって、羽美は大きく伸びをして私に駆け寄って来る。




「お、いいねー。


仕事ないの?」




「うんー。休みなんだー」




へにゃ、と羽美は笑った。




「じゃあさー、皆も誘わない?



6人でいこうよ。」




「うん!もちろん!」




そして私達は皆を各科の教室に迎えに行き、プリをとった。




やっぱり皆美形揃いなものだから完成した顔がさらに目が大きくなったりして不気味だ。




スタイルアップ効果もやらかしてしまった。




羽美の足がまるで毛糸みたい。




「羽美、足の映り細すぎだよ。」




「美里もじゃん!」




そんなわけねーよ、なんてわきゃわきゃ強めに返した。





そしてその日は終わり、冬休みに入った。


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