逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
そして数日した頃のことだ。
だるー・・・、
なんて朝寝坊してからノソノソ起き上がる。
その時私はケータイを持ち合わせていなかった。
ふわー、と大きめの欠伸をして冷蔵庫を漁る。
今日の朝食はトマトとヨーグルトと玄米ご飯。
そして野菜ジュースをコップ一杯。
それをお盆にのせてテキトーにテレビをつけてチャンネルをまわした。
何か面白いのやってないかなー・・・。
リモコン片手に野菜ジュースを口に運んだ瞬間だった。
・・・自分の家のテレビに自分が入り込んでいた。
「・・・げほっ・・・!」
私は吐き出しそうになった口の中のものを必死に口で抑えた。
・・・えぇ!?
なんだ!?
嘘!?
マジで!?
頭か絡まる。
冷静に、冷静になろうか。
えーと、えーと・・・?
自分、自分、自分?
あ、と・・・。
これは、これは・・・?
寝ぼけた頭で記憶を辿る。
そして検索結果、こりゃ・・・、
CM今日からだったかー・・・。
私はトマトをかじった。
―――同時刻、木崎宅
「・・・え!?」
いきなり母親が声を上げた。
うるせぇな、俺は身支度をしながら母親を睨んだ。
するとバチリと俺と視線が交わった。
「旬!み、み、みみりちゃんが・・・!」
母親はあわてふためいた顔でテレビと俺を交互に見つめた。
は?みみりちゃん?なんだそれは。
俺はシャツのボタンを留めながらテレビを覗き込んだ。
そして俺の目に映るモノを疑った。
「・・・は」
美里・・・じゃねーか。
俺は息を呑んだ。
そしてポケットにつっこんでいたケータイを出して即美里に連絡した。
―――――同時刻 飯島宅
俺はケータイがブーブー鳴る音で目を覚ました。
朝から誰だよ・・・。
寝転がった体勢から届く距離にあるケータイに手を伸ばす。
「・・・うおー・・・めっちゃLINEたまってんじゃん・・・」
俺ら6人のグループの中だ。
そしてサーッと文面を見ていく。
旬<美里、なんだあのCM>
羽美<え、まじであれ美里?>
旬<そんな激似のそっくりさんってオチはねぇーだろ。>
え、なに、なに。
CMって何。
俺は必死に手を動かした。
<CMって何?>
そうするとすぐに返ってきた。
羽美<ココアの奴だよバカ!
早くテレビ見て!>
旬<つか動画サイトにめっちゃアップされてる>
俺はすぐに検索して、その動画を見つけた。
俺は血の気が引いたような気分だった。
・・・み、り?はぁ?