逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
――――同時刻、谷崎宅
俺は朝食を食べ終えてテキトーにだらけていた。
テレビをつけっぱなしにしてケータイでニュースを見る。
するとトップになんとなく気になる記事を見つけた。
・・・誰も知らない期待の新人モデル登場!
・・・誰も知らないねぇ・・・。
俺はそれをクリックした。
そして記事を見る。
そして1番最初に写真がついている。
制服を着た高校生くらいの女の子で黒髪ロングだ。
かーわいー。
俺は思った。
けど、見たことある。
いや、これは見たことある、なんていうレベルじゃねー。
知り合い、いやそれ以上に、
毎日一緒に登校している愛しい子だ。
「は?」
俺は記事を読み進めた。
そしてふとテレビに視線を向けると、丁度美里の姿があった。
「意味わかんね・・・」
――――同時刻 沢田宅
「ごちそうさまでした。」
俺は両手を合わせた。
朝食を米粒ひとつ残さず美味しく頂き、食器を洗う。
そしてそれを一通り終わらせてからソファーにドカッと座り込んだ。
「ふー・・・」
俺は一息ついた。
コーヒーかココアが飲みたいな。
そう思いつつもテレビをつけた。
面白い特集をやっていたのでそれを見て、CMになったので席をたった。
面倒だし、お茶でいいか。
俺はペットボトルからお茶を注ぎ、ソファーに戻った。
まだCM中だったのだが・・・。
「・・・え」
俺はグラスを落としそうななった。
テレビに映る人物を見て。
「・・・美里・・・?」
――――同時刻 篠原宅
「ねむいー」
今日は午後から撮影がはいっている。
私は大きく伸びをした。
「あったかいの飲みたい。」
親が仕事でいないため、一人ぼっちの家の中、
私は独り言を呟く。
面倒だなー。ダラダラソファーに居座り、テレビを流し見していた。
そしてふと視線がとまる。
ココアのCMに。
あー、ココアのみたい。
CMの女の子可愛いなー。
美里に似てんなー・・・。
私は美里に美里にそっくりな子がいることを連絡しようとケータイを出した。
「・・・ん?」
私は旬のコメントを凝視した。
「・・・まさか、美里なわけが。」
そう思ってかえすと旬は本物だと主張した。
え、マジで、うそー。
「マジか・・・。すごいな美里。」
私は儚く呟いた。