逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
「にょ・・・!」
私は言葉にならない声を上げた。
やばー、皆からの問い合わせがハンパない。
<ごめん、本当に私ですー。>
私がそう打つとすぐに返ってきた。
旬<何で>
羽美<いつ撮ってたのー?>
修<マジビビらせんなよ>
郁斗<美里可愛いなー。>
要路<郁斗、うるさい。
でも美里すごくよかったよ>
「皆早い・・・」
私は皆に向けて返す。
<ごめん、驚かせたかったんだー。
デビューするのはショー終わって一週間後くらいに決まってた。>
羽美<じゃあ一緒に仕事出来たりするのかな?>
<さあ、そこまで売れないよー>
私は自分で打っておいて気が落ちた。
CM出たからって、浮かれちゃだめだよね・・・。
まだまだこれから。
そう息をふー、と吐いた時だった。
手の平の中のケータイが震えた。
「わわ・・・」
電話だ。
誰から?
私はディスプレイを確認する。
あ、笹島さん。
何だろう。
私はすぐに通話ボタンを押した。
「咲田です。」
私がそう言うと、
「あ、美里さんですか。
笹島です。
・・・すごいことになってますよ」
笹島さんは淡々と話す。
唐突過ぎて戸惑う。
・・・すごいことになってる?
・・・どういうこと?
CMのこと・・・?
「何がですか?」
私はビクビクしながら尋ねた。
「CMの反響ですよ。」
少し声のトーンが上がった。
・・・ゴクリ、私は生唾を呑んだ。
どっちだろう。
いい意味か、悪い意味か。
「・・・具体的には・・・?」
するとすぐに返ってきた。
「あのモデルは誰だっ、ていうことです。
事務所への問い合わせで今こっちはてんてこまいですよ。
仕事がどんどん舞い込んできてますよ。
とりあえず今決定されたスケジュールを言いますね。
早速明日、
雑誌の取材が一社入りました。
そしてまたCMの以来が入ってます。
そしてバラエティー番組のオファーも入っていますが、
この仕事は受けますか?」