逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
それからは様々な質問を受けた。
好きなブランドは何ですか?
モデルになるきっかけは?
モデルにはいつからなりたかったんですか?
彼氏はいますか?
好きな人はいますか?
高校生の恋愛事情ってどんな感じですか?
私はそれらの質問に丁寧に答える。
「じゃあ今日は以上です。
お疲れ様でした。」
「ありがとうございました。」
私はペコリとお辞儀をした。
「また出てねー」
そんな風に柔らかに微笑まれた。
すると笹島さんが私の肩を叩いた。
「好評価ですね。
グッジョブです。」
そう言って親指をたてて笑った。
私は思わず微笑んだ。
さあ、帰ろうか、そんな時だった。
「咲田美里さんいますかー?」
スタジオの入口から、
聞き慣れた間延びした声が聞こえた。
私は咄嗟にそっちを見た。
そこにはキョロキョロと辺りを見回す羽美の姿があった。
「・・・羽美!」
私は出たままの言葉を出した。
「・・・あー、美里ー・・・!」
そう言ってタタタ、と走り寄って来る羽美。
私も羽美に近づく。
そして抱き着く私達。
そして互いの肩を掴んで話す。
「美里私達の雑誌に出るの・・・!?」
「うん、そうなの!」
「ヤバい!美里売れるの早すぎ!」
「そんなことないよ!」
キャー、なんて二人で騒ぐ。
「いつか二人で載ったらいいねー。」
「そうだねー」
なんてふわふわした気持ちで喋った。
その時だ。
「・・・じゃあ、今撮る?」
そんな低い声が私達の耳に入り込んだ。
「「え?」」
私達は二人同時に振り返った。
そこには編集長。
「羽美ちゃんも今や売れっ子ちゃんだし、
期待の新人とツーショット、なんていいと思う。
うん、今からとろう。
二人スケジュール大丈夫?」
バンバン進められていく話。
「「だ、大丈夫ですけど・・・」」
私達は吃るところまでハモった。
よし、じゃあ撮ろう、
なんていう行動力から私達は撮影にうつった。
う、うそーん。
テキトーに言ったことだったのに・・・!
何の打ち合わせもなしにやったけど、
以前学校のパンフレットの表紙を二人でやったことがあったからすぐにオッケーが出た。
めっちゃ、楽しかったし。