逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
「美里!こっちこっち!」
そんな私を呼ぶ声がして思わず立ち止まる。
声がした方を反射に近い速さで振り向くと、
席に座った友達の姿が目に入る。
あ、いた。
私はその姿に気付き、
小走りで駆け寄った。
「ありがとう、席とっといてくれて。」
私は友達の迎の席に座るなりお礼の言葉を言う。
「とっとけって言ったのあんたじゃん。」
友達はむうっと唇を尖らす。
「授業終わるなりソッコー走ってきたんだから。」
そう言って彼女はお弁当を広げた。
「ごめんごめん」
そんな風に言いつつ、
私もお弁当を広げた。
私の名前は咲田美里(サキタ ミリ)
ここ、
美園学園という専修学校に通う、
今年18歳になる女の子。
今は、
お昼休みでここは校内のカフェテリア。
お昼休みになるとカフェテリアには人が殺到して、
すごく混雑する。
本当に混んでいて席をとるときはいつも萎える。
私の今日のお昼前の最後の授業はカフェテリアからはかなり遠い所で行ったから、
他の科の友達に頼んで席をとっておいてもらった。