逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜



隣ではきゃあきゃあはしゃぐ羽美の声が聞こえた。




ビーフジャーキー、取ったみたい。




「うるせーな。」




旬は不機嫌そうに睨む。




このゲームセンターという騒音の中でもうるさい羽美っていったい・・・。




私は少し呆れてしまった。




私達はゲームセンターを出た。




あてもなくてくてく歩いているとある声が耳に入った。




「ねぇ、あの人達かっこよくない?」




「やばっ・・・!」




「めちゃイケメン・・・!」




「あれ?」





「あの人達の隣にいるのってさー・・・」




「え、やばくない!?」




「そっくりさんじゃなくて!?」




「リアル美里とリアル羽美だよ!」




「顔超可愛い!」




「美里の髪キレー・・・」





「え、じゃあ隣にいるのカレシ?」




「うわ、可愛い子にはイケメンがつくのねー!」




「握手してもらお!」




わあああっ、



と5人の女の子達に囲まれてしまった。




うわあ・・・、まじか。




それに便乗してかなんだなんだと寄って来る人達。




私達は男二人に後で落ち合おうと耳打ちして、


この場から去ってもらった。




「やばい!人気モデルと握手しちゃった!」




「ありがとうございます!」




「手、洗いません!



多分!」




「多分かよ」




私達は徐々にファンとの握手を消化していく。




30分くらいかかってしまった。




私達は二人に電話しながらもサングラスを着用。




「あ、もしもし?」




「美里か、今どこ?」




「今はまだ交差点で信号待ってるとこ。



そっちは?」




「俺らは靴見てる」




「いつもの靴屋でしょ?



了解了解。」




「待ってる。」




そう言って旬と私は電話を切った。




そして合流してからこれからどうする、と話になる。





「またさっきみたいなことになるの・・・、



嫌だから帰ろうか。」





羽美がそう決断し、



私達はまた2ケツで帰路についた。
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