逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
「じゃあ羽美送ってくから、
ここでさいなら!」
ある分岐点についた所で修はそう言って、
とまることなく去っていく。
羽美はこちらに手を振っていて私も手を振った。
「まだ4時だよー」
私は旬の背中にそう言った。
「まだ一緒にいたいってことか?」
旬は意味深な言葉を吐いた。
私はうっ、とつまる。
いや、なんか・・・、
はいそうです、なんて言える程私甘え上手じゃないし・・・。
私は無理矢理言い訳を作った。
「一人になって、明日卒業なんだ、
なんて考えたくないの。」
私はそう言った。
「はいはい」
旬は私の言葉に呆れたような声でかえした。
「ちょっと!嘘じゃないらね・・・!」
「お前、嘘じゃないです、って言ってるもんだぞ」
「・・・!違う!」
私は旬の背中をバシバシ叩いた。
「・・・アトリエ行くか。」
旬はそう言った。
______
「・・・お、おじゃまします」
私は拒否せずにやってきた、
アトリエに。
「あら?今日は二人?」
旬ママがニコニコと笑いながら言った。
「ああ。」
それに旬が素っ気なくかえした。
「いくぞ。」
旬が私の腕を引きながらアトリエの扉を開けた。
ドキ、
私の腕に巻いている旬の手にちょっとドキドキした。
私達はソファーに腰掛けた。
すると旬が手を離してくれた。
「アトリエも、
卒業したら来れなくなるなー」
私は無意識に出た言葉とともにケータイを出した。
写真、写真。
「別に、いつでも来ればいいだろ。」
うーん、そうもいかないと思うな。
カシャリ、私はアトリエ全体を写した。
「絶対旬と私の休みとか合わないよ。
旬、忙しくなるだろうし。」
「ま、そうだな。
けどお前のことお袋気に入ってるから大丈夫だろ。
いつでも入れてくれるだろ。」
旬は天井を見ながら言っている。
いや、そうじゃないよ。
「一人だったら寂しいだけじゃん。
私、旬とかとこの空間に居たいんだよ・・・」
私も天井を見た。
そういえば、天井なんてあんまり見たことなかったかも。
あー、こんな感じなんだ。
と一人感心していると、
なんだか隣からビシビシと視線を感じた。
なんだか居心地が悪くなって隣を見る。
するとやっぱり、旬がジーッと私を見ていた。
「な、なに?」
私、何か言っちゃった?
私は身構えた。