逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
「・・・大丈夫だ。
お前が俺を呼んだら、すぐ行くし。
お前が俺を必要なら、ずっと一緒にいる。」
旬はそう言うと、はかなげに笑った。
旬は私を誘うように後頭部を撫でてくれた。
安心、するなぁ。
好きだよ、旬。
「側にいて・・・?」
私は恥ずかしい気持ちを押し込めて言った。
「ああ。」
旬はそう言うと、
私の後頭部に力をこめた。
引き寄せられる。
・・・どうしよう、
ドキドキする・・・。
ヤバい、ヤバい・・・。
心臓が破壊しそうだ。
チュ、
そんなリップ音とともに私の唇は塞がれた。
するとすぐに離れた。
旬はほんのり笑うとまた私の唇を覆った。
角度を変えて、縋り付くように触れ合う唇。
旬は私の背中を抱いてくれて。
私も抱き返して。
やば、そろそろ息がもたない・・・。
甘い誘惑を受けながら、
私は酸素が足りなかった。
でも、いいや。
なんか・・・旬にキスで殺されるならいいなー・・・、
なんて物騒なことを考えてしまった。
「・・・ん・・・」
静かな空間に私の声が響いて恥ずかしくなってきてしまった。
私は旬の肩を叩く。
すると旬は素直に唇を離してくれた。
「・・・苦しいか?」
旬は優しくそう言って私の頭を撫でた。
「ちょっとだけ。」
やば、旬の顔が見れない・・・。
恥ずかしくて。
私は俯いて返答した。
「もう付き合って、
どれくらいだ?
1月、2月・・・3月・・・。」
「結構たったねー」
私はそう言った。
それからは初めて会ったときの第一印象とか、
好きになったのはいつ頃だったとか、
修学旅行の時に私が傷ついたこととか、
かなりオープンに語った。
すると7時くらいになっていて私は旬に送ってもらいながらも帰宅することになった。
「歩いて帰ろう」
旬はそう誘った。
「うん」
私もそう思っていたことだったので素直に頷いた。
できるだけ、一緒に居たかったから。
そして私達はこの道のりを踏み締めるように歩いた。
手を繋いで。
自分の家が見えて来たらなんだか寂しくなってしまった。
まだ、居たいよ。
けど、しょうがないから。
「また、明日ね?」
「ああ、迎えにくる。」
「うん、待ってる。」
じゃあな、旬はそう踵を返した。
・・・行ってほしくないよ・・・。
私はそんな感情が溢れた。
「待って・・・!」
私はそうつい大きい声で言ってしまった。
「んあ?」
旬は振り向いた。
私は駆け寄って旬に言った。
「ちょっと頭下げてもらえる?」
私がそう言うと旬は不思議そうに首を傾げた。
は?とでも言いそうな表情で。
けど言われるがままに下げてくれて。
私はすぐに旬の唇に自分の唇をつけた。
そしてすぐに離した。
・・・!
旬は目を見開いていた。
・・・ッ、
驚いた!?やっぱ驚くよね・・・!?
何しちゃったんだろ、私!
恥ずかしい!
けど今更って感じだよね?
旬は固まっていた。
引いちゃった?引いちゃった・・・?
私はこの空間が嫌になった。
「ごめんなさい!また明日!」
私は逃げるように自分の家に駆け込んだ。