逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜




壇上から降りると、ピアノの伴奏が聞こえる。




ああ、これで、終わっちゃうよ・・・。




私は最後の力を振り絞って歌い切った。




「卒業生が退場します、



拍手でお送り下さい。」




私達は歩きだした。




外へ。




・・・終わりたくない。




まだ、ここにいたい。




けど、けど・・・、




私達がここにいたのは、




夢を掴むため。





だから、だから、




足を止めちゃいけないんだ・・・。




進め、進め_______





______





「う、うわぁーんっ」




退場した後、羽美の泣き声とともに羽美が飛び込んで来た。





「ッ、う、羽美ぃ・・・」




私も声を押し殺して泣いた。




ぞろぞろと旬達4人がやってきた。




要路は目が赤いように見えた。




修は泣いている。




「美里、まじ・・・、




お前の感動したから・・・!」




「しゅ、修ー・・・!」




羽美と勢いに合わせて修に抱き着いた。




「俺もー!」




と郁斗も飛びつく。




すると要路や旬も一緒に抱き着いた。





大きな団子みたいになっていると思う。




「・・・皆、大好きだよ・・・!」




私は言った。




「俺も」




「俺もだ」




「俺もだー!」




「俺も好きだぁ!」




「愛してる!」




旬、要路、郁斗、修、羽美と続く。




「・・・これから別れちゃうけど、




お互い、頑張ってさ・・・。




いつかパリコレとか目指そ。




それで、



私と羽美がモデルで・・・、




旬がデザイナーで、



修がヘアーメイクして、




郁斗がメイクして、



要路がネイルやって・・・、




また、今までみたいなショーが出来るように、



頑張ろうね・・・!」




私がそう言うと、皆泣き顔の中にも笑みを含ませた。




「「「「「「約束」」」」」」




私達はそう言って写真を撮った。




皆、




絶対この約束、守ろうね。




いつまでも忘れないよ、



この日々は。




大好き、大好きだよ_____
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