逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
_____3年後
「はい、休憩入りまーす。」
カシャカシャと響くシャッター音がとまった。
私は椅子に座って水をとる。
「美里さん、お疲れ様ですー。
この撮影が終わったら、
バラエティーの収録、
それからコレクションの打ち合わせね。
今日は落ち着いた夕食がとれそう。」
ふんふん、と聞きながらも私は最後の一文に喜んだ。
「ほんとですか・・・!?
うれしいです・・・!」
最近ではご飯はすべて移動中の車内。
かなり忙しくさせてもらっていた。
コレクション、
とはさすがにまだパリコレには手は届かないけれど、
日本最大規模のコレクションに出演が決まってる。
しかも、Love&Dreamもその参加ブランドの一つだ。
羽美も出るんだよ・・・!
ちなみに修や郁斗、要路は撮影の現場でよく会うし、
担当してもらうこともある。
だから今回のコレクションにも呼ばれているハズだ。
そうだ、旬に連絡しなきゃ。
今日久々に夜にデートしないか、って誘われたんだから。
オッケー、と軽く返事をしておいた。
デートって言ってもお互い忙しいから1時間程度会うくらい。
海の近くでよく話す。
最近はそこが二人のお気に入りだった。
仕事を済ませ、
8時頃にその海岸に行くと人影が見えた。
「旬!」
私はポン、と肩を叩く。
「おう」
旬は笑った。
私は旬の隣に腰をおろした。
「そういえば、コレクション出るんだろ?」
「うん、出るよ」
「郁斗達も来るから・・・、
俺らの約束を守る第一段階になりそうだな。」
旬は私の目を見ながら言った。
「うん、楽しみ。」
私の顔は勝手ににやける。
「・・・忙しいと、お前に会う時間も減ってるよな・・・」
「そーだね・・・」
「寂しくねーの?」
「・・・うーん。」
「おい、俺はいつも頭の中お前ばっかだよ」
「ちょっ・・・、よくそんな恥ずかしいこと言えるね・・・!」
「いつものことだろ、
いい加減慣れろ」
そう言うと私を横から抱きしめた。
・・・いつになってもドキドキしちゃうな・・・。
けど顔が赤くないのバレないからいいかぁ。
「・・・約束、守ろうな」
「うん」
私は旬の背中に手をまわした。
「・・・好きだ」
「・・・うん、好き」
そう言って私達は夜の空気に溶け込んだ。
ずっと、私達の夢は現在進行形。
それと、
私の恋も、止まらないと思う。
END