逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
「あー、あったかいもの食べたい・・・」
そうカフェテリアで呟いた。
「最近結構冷えるよね。
風邪ひかないようにね?」
相変わらず、5人一緒の私達。
要路が私に気遣いの言葉をかけてくれる。
本当にお兄ちゃんみたいなキャラ。
「もう10月になるよなー・・・。
学期末のファッションショーのこと考えないと・・・って、
チーム解散、なんてことは・・・」
「ねぇ」
「ねぇよ」
「ないだろ」
「解散なんて嫌だ!」
上から旬、
郁斗、
要路、
私と一拍も空けずに言葉が続く。
こんな修への集団言葉攻めもほぼ習慣と化している。
「だ、だよなー。よかったー」
修はそう言って顔いっぱいに笑顔を浮かべた。
「確かに・・・
もうそろそろデザインとか決めた方がいいかもなー・・・。」
ぽつりと要路がぼやく。
「・・・じゃあ放課後アトリエな」
旬がそんな風に呟いて、
りょーかーい、
なんて妙にのびきった返事をしてお昼ご飯を黙々と食べ進めた。
夏休み明けてからは一回もアトリエには訪れていなかった。
お互い、
夏休み明けだからか疲労が溜まることも多くて、
真っすぐに家に帰っていた。
だから少し楽しみ。
久々にアトリエだー。
ちょっと懐かしい・・・。
って、
一ヶ月行ってなかっただけで私は何を言っているんだか。
軽く苦笑して放課後が来るのを待ち望んだ。
そして午後の授業も終わり、
私達は個々に校舎をでた。
・・・ん?
私は少し首を傾げた。
「・・・誰?」
「さあ・・・?かなり怪しい」
「他校生?」
「ここに何か用でもあるのかな?」
「しらねーよ、けど脚ほっせぇ・・・」
何か、校門辺りが騒がしい。
私は何だ?、
とその辺りに近づいてみた。
集まっている人達に紛れて騒ぎの中心を覗く。
・・・?
そこには、一人の女の子がいた。
半径3メートル程人を寄せ付けず。
ボルドーのスキニーパンツをほっそりとした脚で着こなし、
軽くジャケットを羽織っている。
髪は金髪。
真っ黒いドがつくくらいのデカいサングラスをかけて、
そこに立っていた。
何か・・・近寄りがたい雰囲気だな。
そんなシンプルな感想を抱いてそのまま彼女のすぐ隣を通り過ぎようとした時。