「運命」というコトバを信じた瞬間
高校合格
私は中学3年生で只今受験モードまっさかりだ。

春ヶ丘高校に行きたいために猛勉強中
だ。
成績は完全には春ヶ丘高校に届いておらず、
不安な中勉強を頑張っている。


中学が私立だったため経済的にも
負担をかけたくないため公立に
行きたいのだ。


入試1ヶ月前にもなると
塾が毎日のようにあり
土日は朝の9時から夜の9時までと
ハードだった。
でもこれも春ヶ丘高校に合格するため、
一生懸命に励んだ。



そして入試本番の3月10日がやってきた。
「受験票は持った?お弁当は持った?あ、あと~」

「大丈夫~。準備は完璧だよ。そんなに心配しないで。」

「そうね。じゃ後は完璧に解いてくるだけね。」

「任せてよ!!いってきまーす。」


そして私は家を出た。

外は手袋やマフラーなしでは
とてもじゃないが無理だ。


試験会場に入ると緊張がピークに達した。

心臓がドクドクいっている。

お腹も痛くなってきた。



「試験始めー。」

先生の合図とチャイムと共に始まった。


~1週間後~


今日はいよいよ合格発表だ。

心臓が破裂するんじゃないかっていうくらい
ドクドクいってる。


そして学校の校門を通り、
合格者が掲示されてる掲示板のところにきた。

お願いします。

お願いします。

と何度も願いながら顔をあげた。



「366……366…。」


「あっ……。あった。」


掲示板に載っている番号と自分の受験票の番号を
何度も見比べた。


「私、受かったんだ。本当に受かったんだ。」


私は喜びで満ちあふれていた。

急いでお母さんに電話をした。


「お母さん、受かっちゃった!!」

《よかったわねー!!やっぱり努力は実るのね》

「そうだね、その言葉これからは信じる。」

《まったく~。これで沖縄行けるわね♪》



そう、春ヶ丘高校に合格したら
お母さんと妹と3人で春休みに沖縄旅行に
行くことを約束していた。




胸を弾ませる思いで家に帰った。


「お姉ちゃんおめでとうー」

「千春おめでとうー」

「ありがとうございます。」


夜はお母さんがたくさんのごちそうを
作ってくれた。
喜びをかみしめながら食べた。
すごくすごくおいしかった。



そして沖縄旅行の日がやってきた。

「千春、玲於奈ー忘れ物はない~?」

「「大丈夫で~す」」



「飛行機やだな~。」

「千春はすぐに耳が痛くなるもんね。」

「え~飛行機って耳が痛くなるの?」

「そういえば玲於奈は飛行機初めてだね。」




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