消えた約束
そして今日、私は高校を卒業する。










つまり、約束の日。














卒業式は知らぬ間に終わって、
数え切れないほどの写真を撮って
皆で涙し、笑い合った。







人は、卒業してもまだ会える事は
知ってるはずなのに、
なぜ泣いてしまうのか…








明日もしかしたら
友達が事故で亡くなるかもしれないから?







そう。この世界は不思議で、
突然にやってくるものがある。












智希の死もそうだった。











それは突然に人の気持ちを変え、
それはまた、人を成長させる。





































卒業式が終わって、私は
大きな木の下へ向かった。










































「約束守ったよ。
今でも、好きです。智希…
ありがとう。」



































私は、消えた約束を果たした。


















その日の空は雲ひとつなかった。
















この日は私にとって
消えることのない、記憶となった…

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