心繋堂
「なぁ斎、うちの学校って1組2組ぢゃねーよな?」

手紙の仕分けをしていた至が真面目な表情で尋ねる。


「お前、本当にノーミソ腐って流れ出てるのか?
現にお前は何年何組なんだよ」


窓際で煙草を灰皿に押し付けていた斎は面倒臭そうだ。


「…2年D組だけど…」


「わかってんならその最後の一枚も仕分けちまえよ!」


新たな煙草をくわえた斎に別の声がかかる。


「斎、それなら自分で仕分けてみろ…」


至の手元をみた極が手紙を差し出す。


「なんでこのオレ様が…?」


依頼人の名前を見て斎は動きを止めた。


「3年…2組…?」


依頼主は


3年2組 鈴木 桜


この学校にはいない生徒の名前だった……
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