ツン(デレ)ツンな市岡くん
いつものことだからか、特に何も言わず(呆れられたけど)一緒に帰ってくれる松波は巷でよく言う、“お隣さん”なのです。

席も隣、極めつけは部屋も隣という関係でして…あと付け足しちゃえば

「“姉さん”も大変だね」

私と彼は姉弟ということ。

「イヤミみたいに言わないでよね」

「イヤミ言ってんだからこれでいんだよ」

もちろん、双子なんかじゃない。

腹違いの姉弟でもない。

単純に、あたしの父親と松波の母親が再婚してオプションみたいにあたし達は法律上姉弟になった。というだけだ。

「お姉ちゃんに酷い言い草だと思わないのか」

「思うわけねーだろ」

学校にはこのコトは言ってませんよ?

言い忘れちゃったからね。

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