その女、最強総長【完】




窓越しに写る、月は今日も明るく輝いていた。


まるで…蘭の様だった。



ツゥッ……


頬に、何かが伝った。


手で、其を何か確かめる。

涙……だ。



その時、蘭の言葉が頭の中を過る。



゛凛…強く、生きるんだ。゛



「お兄ちゃん………ッ。」



一年ぶりに出した声。


一年ぶりに流した涙。



一年分の、全てを出した。


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