その女、最強総長【完】



「ふーん…あるのか。」



不機嫌そうなその声に、一気に現実へと戻される。



「‥何、他の奴とのキス思い出して真っ赤になってんの?」


「真っ赤になんて…!」


「なってる。ほら。」



強制的に手鏡を持たさせられる。


なってる筈………。


なってる筈、無い。


そう思いながら覗き込んだ鏡に映っているのは、りんご並みの真っ赤な私。



 
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