その女、最強総長【完】
10分も揺られながら視線を集めるとなると、かなり気持ちが悪かった。
というか、10分悪口を延々と言われたと言った方が正しいであろう。
なんせ、こんな格好ですから。
駅を出ると、同じ制服を着た奴等がちらほら見える、予想通り皆……不良。
頭はカラフルで虹にでもなりたいんですかー?、と聞きたくなる。
耳とかも穴だらけで指一本貫ける大きな穴の持ち主も中には居た。
…といっても元総長の私は何度もこんな光景を見た事があるので
私は、冷ややかな目を向けながらカラフル頭達を早歩きで追い抜き、足早に学園へと向かった。