その女、最強総長【完】


「ごめん…ごめんっ…」



何度もまた繰り返し、きっと蘭に対してだろう謝り始める。



「謝って欲しくないよ。蘭はね…、アンタに強くなって欲しいんだ。」


「強…くっ?」


「そう、強く…生きろ。それが、蘭の口癖だったでしょう?」



コクッ

ゆっくりと、頷いた。



「命があるだけラッキーだよ。」



ボソッと呟いたその声は、きっと、蘭にしか聞こえていない。


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