その女、最強総長【完】
パリンッ……!
ガラスの割れる音が自分の背後から聞こえた。
「り……ん……?」
振り向くと、そこにはまた、懐かしい人が顔を覗かせている。
足元には、割れたグラスの破片が散らばっていて、あの音はこれが原因らしい。
割った本人はそんな事全く気にしていない様だが。
「うおおおっ!本物の凛だあああ!」
ガバッ
後ろから抱きつかれる。
前方からも後方からも抱き着かれ、完全にサンドウィッチ状態に陥った私。
「そろそろ……離れてもらえないかな?」
「んー、無理ー。」
「離れろ……!」
ドスッ
腹に蹴りを入れると二人共呆気無く吹っ飛ぶ。