その女、最強総長【完】
「…普通。」
「がびーん!」
真っ白なスーツに身を包むリオはいつにもましてチャラく見えた。
本物のホストって言っても誰も不思議には思わないだろう。
それに比べて俺は、真っ黒なスーツに身を包んでいた。
そんな自分のことよりも、凛のメイド姿が早く見たくて見たくてしょうがなかった。
開店と同時に、沢山のパンダ達が入店。
一瞬、動物園かと思ったほどだ。
「リオ、凛はまだ?」
「…遅-い!どっかで絡まれてたり!?!?」
凜と翔は昼を回っても、俺達の教室には訪れなかった。
「仁さまぁ、キス欲しいのぉ~。」
いつの間にか隣に座っていたパンダが更に俺を苛立たせた。