その女、最強総長【完】
「ぅうっ……もう、イヤッ、だ。」
咽頭を上げながら、凛はいつの間にか泣いていた。
「私は闇を生き続けないといけないの…ッ光のアンタは私の近くに居ては…ダメ。」
「凛……、俺は凛の事…」
「もう、何も聞きたくないっ!!」
凛は耳を塞ぐ素振りを見せる。
そして、その場で立ち上がった。
「り、ん?」
「アンタとはもう、サヨナラだ。」
タッタッタッ…
勢いよく、走り去る凛の腕を何故、掴めなかったのだろうか。
凛、凛。
俺は凛をアイシテル。