その女、最強総長【完】
玄関に迎えにいこうとすると、聞こえてくる複数の耳障りな声と複数の足音。
「…アンタ達また、勝手に…」
「おぉ、久しぶりだな~凛~」
「久しぶりい~。」
皆、口々に久しぶりとか言っちゃってますけど、貴方達昨日も来ませんでしたっけ?
私の心の中にある黒い塊がむくむくと動き出しこいつらを殴り倒したい衝動にかられる。
「おぉ、セイ、カッコイイ格好してるなぁ~!」
「蘭お爺ちゃん、こんにちわ。」
「だから、お爺ちゃんじゃなくて、お兄さんだぞっ。」
きもい。
口から何かが出そうになった。
「兄ちゃん達もこんにちわ。」
「おうっ!」
「こんこん~。」
龍蝶と、凛華の幹部達+蘭で合わせて6人。
皆、現役を引退して既に4年。
それでも、毎日此処に通っていた。(かなり迷惑)