その女、最強総長【完】
「アンタ等黙ってくれへん!?」
「黙れぇ黙れぇ~!」
部屋のドアの前に立つのは、男と男の子。
パジャマを着ているので、多分、ご近所の患者さん。
どうやらこの煩さに怒っている様だ。
「すいませ……「凜ちゃんやん!!」」
「へ?」
いつの間にか両肩を目の前に揺さぶられている私。
………でもこの顔何処かで見たことがある様な気がする。
病院なのに、ピアスジャラジャラで盛られた茶髪。
一言で言うとチャラ男。
…………!
「わかった!」
「マジか!マジか!」
期待を込めた男の瞳。
「エセ関西人!!」