その女、最強総長【完】
「痛いの痛いの飛んでゆけーっ!」
大声で、病院中に届いちゃいそうなくらいの大声で言ってくれた。
「ふふっ、ありがとう。心、痛くなくなってきた。」
そんな私を見て、更に嬉しくなったのか何度も痛いの痛いの飛んで行けと、言ってくれた。
「もう、全然痛くないよ。」
「また、痛くなったら僕を呼んでね。」
「うん。」
「じゃあ、約束しよう。」
"指きり拳万嘘付いたら針千本飲ーます。指切った。"
と、咲也くんの笑顔に負けて私は約束をしてしまった。
「凛ちゃん、おやすみ。」
「おやすみ。」
暖かい小さなぬくもりのおかげで眠りに付くことができた。