その女、最強総長【完】


理事長は誰かと電話のやり取りをした後、また俺達に向き合って



「行くか。」



とそれだけ言って部屋を出た。

それに続く担任はかなり嫌そうな顔をして



「置いてくぞ」



と言われたので、俺達は慌てて二人を追った。

凛、今行くから

後ほんの少しだけ待ってろよ。


着いた場所は空港で勿論北海道便に乗った。



この窓から凛は俺達を見ていたのだろうか?


というか、あの時目が合ったのはもしかしたら俺の気のせいだったのだろうか?

アイシテル と言う想いは君に伝わっていたのだろうか?




色んな想いを巡らせながら乗ったお陰であっという間に北海道に到着した。

直ぐにタクシーを拾いまた何処かに向かい出した、30分程車に揺られると、山の中へと進んで行った。


本当に凛の場所へと向かってるのかと、少し疑ってしまう程の怪しさだった。




でも、そんな時山の奥に白い教会が見えた。



そして俺は確信した凛は此処に居る、と。






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